色差分解装置システムが土を変える
土には落ち葉や枯れ草が自然に落ちてきます。太陽の恵みを受けて育った栄養の塊です。土には、それらを餌にする小さな生き物がどこにでもいます。その生き物の数や種類が「土を変える」ことになります。
長い長い年月をかけて作られたこの土の層を人類はこの100〜200年の間に酷使し、その結果、連作障害や様々な病気が発生しています。
今から30年以上も前、中村 晃一先生※1が開発された色差分解技術は土の層をみるみる回復させ、同時に植物もより機能性の高い野菜ができることが分かってきました。(現在様々な試験中)
原料は、水と未利用材だけです。この色差分解という技術は、これからの農業に光をもたらし、地球環境にも優しい新しい農業のカタチを生みだしていくでしょう。
※1 中村 晃一氏の略歴/名古屋大学工学部電子工学化卒業、大手家電メーカーにてシステム設計部門在籍有機化学、糖鎖生物学、プラズマ物理などに基づくシステムを研究開発(特許取得多数)
土の復活
何百年、何千年とかかって出来上がってきた土に色差分解で得られた溶液を与えることで、微生物たちは餌として取り込み、有用微生物たちが多様化していきます。それが「土の復活」になるのです。
人間の都合で栄養素(肥料)を添加し、より効率よく多収を目指し作り続け、連作障害がでるようになり、それを防ぐために農薬が開発されてきました。
しかし、農業は次の段階に入ってきたのだと感じます。それは、作物を栽培する土壌の事を考えた農作物の循環です。微生物が作り出した無機態を栄養として植物は育ち、無償の太陽エネルギーを光合成として受け止め、植物は微生物とともに土を作り続けてくれます。これが本来の姿です。
色差分解装置の可能性
「色差分解装置」はその何千年も何万年もかかってできた地層の成分と類似のものをたった数時間で作り上げる装置です。使い方は未知数です。いま、正に様々な試験が行われています。
植物、微生物の活性化は、成長の促進と同時に有機物の腐食の促進にもつながります。そしてさらに、土の中の微生物の多様性にもつながり連作障害対策にも貢献できます。
安全な食料が確保でき、それが地球の平和につながっていく…。まずは、人々が健康になり、経済活動が順当に動き、文明や文化が新しい段階に入るきっかけになれば、この上ない幸せです。
脱化学肥料、色差分解が農業を変える。
色差分解処理技術により、植物由来の機能性成分を取り出して植物の成長調整等に活用。植物成長の分析・評価・検証を行い、地球環境にダメージを与えない農業の構築を目指します。
今まで破棄されるだけだった規格外品や、根や脇芽などが色差分解装置により新たな価値を生み出します。植物本来の持つ成長エネルギーを活性化し、成長を促進することが実証されました。
植物由来の成長調整剤製造システム